モチベーション3.0

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

OSなどのバージョンになぞらえて、

モチベーション1.0 − 本能や生殖などによるもの
モチベーション2.0 − 従来の雇用関係に存在する金銭・賞罰によって充足されるもの
モチベーション3.0 − 個人の内発的な欲求によるもの



と定義して、これからの会社や社会に必要なモチベーションはどういうものかを対比して述べている本です。

今までは大量生産・単純作業といった画一的な仕事が多く、金銭・賞罰によってモチベーション保たれ、効率化がより図られてきた。しかし製品やサービスが高度化し、単純作業といったもので仕事が完結するのではなく、クリエイティブ性を求められ始めると、逆に金銭・賞罰といったものがモチベーションに悪影響を与え、持っているポテンシャルを発揮することができなくなる。そこで、人は金銭や賞罰よりも必要とされることや知識欲、表現欲などの内発的意欲が充足されることが大切で、そういう能力が赤ん坊のことから備わっており、それを伸ばし尊重してあげることが、これからのやる気—モチベーション3.0である。

そのモチベーション3.0において大切な要素として

自律性
それぞれの裁量に任せ自由にさせること
マスタリー(熟達)
上達したいという向上心とその道のプロになる・なろうとすること
目的
人生の意義に関わるような大きな目標を手にしたり、参加すること

として定めていて、それらを満たす構造を作り尊重することがより大きな成果を生むことを様々な事例や論理が展開されていく。

特に自律性では、4つT。Task/Time/Technique/Teamに自律性を得た時、大きな結果を得ることが出来き、マスタリーでは、鍛錬の先に感じる事が出来るフロー体験が大切である。

そして第3部では、モチベーションの上げ方についていくつか提案がなされている。
運動へのモチベーションの持続の仕方などがおもしろい。

個人的に共感するところが多く、自律性や目的はかなりモチベーションや仕事のスタンスには影響している。それに気づいてくれる人の下で働きたいとは常に感じている。

全体的には、「予想どおりに不合理」や「楽しみの社会学」などの例が多用され新鮮みには欠け、個人の精神的な方法論か組織論なのかが中途半端ではあったが、モチベーションという曖昧なテーマでの切り口では中々うまくまとまっていると思う。行動経済学やフローなどの心理学などこの系統の本を読んだことが無い人にはお勧め。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク
講談社
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